2020年6月 フラット35金利比較



(2020年6月3日時点の情報です。)

こんにちは、藤島住宅の大目(おおめ)です。

昨日は、住宅ローンの6月変動金利について比較してみましたが、本日は、フラット35について、比較してみました。

「住宅ローン 6月変動金利 銀行比較」はこちら

フラット35は、返済期間が20年以下か20年超か、融資額が契約額の9割以下か9割超か、一般団信の付帯の有無によって設定金利が違うので、一般的な「21~35年返済、9割以下、団信あり」での借入れ金利となります

 

《フラット35(買取型) 6月金利 銀行比較》

9割借入 21年以上返済 団信付きの場合

金融機関 金利(%)
埼玉りそな銀行 1.29
ARUHI 1.29
楽天銀行 1.29
住信SBIネット銀行 1.29

比較と言いながら、何かしら事情がない限り、わざわざ金利の高い銀行を利用することはないかと思い、フラット35での6月の最低金利の銀行です。もちろん、他の金融機関でも1.29%を設定しています。

 

 

でも、金利が同じならどこでも同じ?

【事務手数料】借入額に対する手数料の割合)

埼玉りそな銀行・・・・・・1.87%
ARUHI・・・・・・・・2.2%
楽天銀行・・・・・・・・・1.1%
住信SBIネット銀行・・・1.1%

このように、金融機関によって融資手数料に差があります。

仮に、4,000万円の借り入れの場合、

ARUHIでは88万円ですが、楽天銀行や住信SBIネット銀行では半分の44万円となります。

初期費用としては大きな差ですよね。

 

契約額の10割借りたら?

頭金1割ある方は良いのですが、フラット35は売買価格や建物建築費用の10割を借入すると、適用金利が上がってしまいます。

プラスの1割分だけでなく10割分に対して金利が上がるので、月々の返済額も大きく上がってしまいます。

そこで、多くの金融機関では、独自の変動金利とのミックス商品を用意しています。

フラット35では、借入を9割にして金利を抑えます。そして、残りの1割分を各行独自の変動金利で借り入れをします。

例1)住信SBIネット銀行

売買価格4,000万円 35年返済の場合、

10割フラット35、金利1.55%

月々返済額123,456円

総返済額51,851,520円

9割(3,600万円)フラット35、金利1.29%

月々返済額106,561円・・・Ⓐ

 総返済額44,755,620円

1割(400万円)変動金利1.6%

月々返済額12,445円・・・Ⓑ

 総返済額5,526,900

合計Ⓐ+Ⓑ 月々返済額119,006円

 

月々返済額で4,450円、総返済額は1,869,000円の差があります。

 

通常の住宅ローン変動金利よりは高めの設定ですが、1割分だけですし、10割フラット35で借りるよりは返済額を抑えられます。

変動金利部分の金利と融資手数料は、

埼玉りそな銀行 2.675% 110,000円
ARUHI 3.195% 借入額✖2.2%(円)
楽天銀行 1.747% 借入額✖1.1%(円)
住信SBIネット銀行 1.6% 借入額✖2.2%(円)

変動金利部分の設定金利にも差がありますので、金利によっては上記シミュレーション程の差が生じない場合があります。

また、埼玉りそな銀行は、「すまい・るパッケージ」という商品名ですが、手数料は定額となっています。借入額によっては割高になってしまいますね。

ここでも、楽天銀行か住信SBIネット銀行が良さそうに思えるのですが、2010年~2019年でフラット35のシェアトップはARUHIです。

住宅ローン市場同様に、フラット35でもネット銀行や都市銀行が新しいサービスを開始して競争が激化しています。

 

ただ、自己資金に余裕があり頭金を2割・3割・4割とご用意できる方にとっては、ARUHIは「ARUHI スーパーフラット」という低金利の商品があります。

2020年6月実行金利(団信加入)
ARUHI スーパーフラット6(頭金4割) 1.09%
ARUHI スーパーフラット7(頭金3割) 1.14%
ARUHI スーパーフラット8(頭金2割) 1.19%
ARUHI スーパーフラット9(頭金1割) 1.24%

頭金4割ご用意できる方は少数かとは思いますが、35年固定金利としてはかなり低金利です。

さらに、購入物件の建物が一定基準以上のスペックの場合は「フラット35S」に該当し、Aタイプにの基準を満たすと借り入れ当初10年間は▲0.25%の金利優遇を受けられますので、1%以下の金利になります。

 

ここで、気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、「ARUHI スーパーフラット9(頭金1割)」の金利は1.24%です。

最初に金利を比較したときに1.29%が最低金利とお伝えしました。

この1.29%は、フラット35の「買取型」と呼ばれるものです。

フラット35は、各行基本的にこちらを採用しています。

しかし、フラット35には「保証型」というものもあります。

この違いの説明は、ここでは省略させていただきますが、「保証型」でのフラット35を取り扱っている金融機関は限られています。

もし、頭金1割用意できるなら、ARUHIでのスーパーフラット9の方が金利は低いのですが、実は融資審査の基準が違います。

簡単に言うと年収に対する年間の返済額(カーローン等他の借り入れがある場合はすべて含みます。)の割合が、買取型の場合は35%以下なのが保証型では20%以下と厳しくなっています。

 

住信SBIネット銀行でも保証型のフラット35を取り扱っています。

8割借入・・・1.14%

9割借入・・・1.2%

フラット35Sの場合は、当初5年または10年間0.25%金利優遇があります。

さらに、変動金利と同じ「全疾病保障」も金利負担なして付帯されます。

審査基準もご年収に対する返済比率は、35%のままです。

 

 

以上、簡単にフラット35の比較をしてみました。

きっと、頭の中がこんがらがっているのではないでしょうか?!

いろいろな条件が絡み合っているので、1回聞いただけではわからないかと思います。

この他にも詳細の部分でお伝えしきれないメリットデメリットもありますので、お気軽にご相談ください。

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