中古一戸建てインスペクション、「建物状況検査」
こんにちは、藤島住宅の大目(おおめ)です。
先日仲介で中古戸建のご契約が無事完了しました。
今回は、買主側の仲介としてお手伝いさせていただきました。
買主様のご希望で、ご契約前に中古建物のインスペクションを行いました。
第1の目的は、建物の状況を専門知識と資格を持った第三者の目で確認し、注意したほうが良いところなどを教えてもらい安心してご契約に臨むためです。
そして、フラット35を利用する為の住宅金融支援機構が定める技術基準に適合していることを示す「適合証明書」が取得できるかをチェックしてもらいます。
ちなみに、住信SBIネット銀行でも、フラット35の取り扱いが始まりました。
設定金利も低く、変動金利と同じようにがん保険などの保障も入っているので、フラット35をご検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。
今回は、3階建で建物も大きかったので検査の時間は3時間半掛かりました。(本当は、4時間欲しかったそうです。)
ですので、売主様にとっても大きな負担ではありましたが、ご協力ただいての実施となりました。
ありがとうございました。
買主様としては、物件が気に入っているからこそ、費用を掛けてでもインスペクションを行いたいわけで、欠点を探すのが目的ではなく、お互いに安心して気持ちよくご契約がまとまる為の調査です。
もし、何かしら重要な瑕疵が見つかってしまった場合は、対策などを考慮して、物件購入を再度ご検討とはなります。
今回のインスペクションでも、いくつかの注意点が指摘されたものの、改善策が明確だったり、急を要する重要な問題では無く、全体としては、良好な状態で維持管理されてきた建物との見解でしたので、安心してご契約となりました。
現在、不動産取引のルールを示す宅地建物取引業法には、物件状況検査を行ったか否かを示すことが義務化となりました。
検査すること自体を義務とはしていませんが、より安全で安心な既存建物の取引となる為に、事前に物件状況検査を行うことを推奨しています。
基本は、売主側への推奨です。
インスペクションを事前に行うことで、建物の不具合などを予め買主へ伝えられることで、ご契約後のトラブル防止になり、
また、売却の際に買手側に安心を与えられるので、インスペクションを行っていない物件と差別化できるメリットがあります。
一部の仲介業社では、提携先のインスペクション会社のあっせんも行っていて、費用を抑えたり無償での検査を行う場合もあります。
ただし、買主にとって第三者性を担保しようとすると、検査する範囲にもよりますが、費用も数万円から十数万円の負担となってしまいます。
それでも、基本的には目に見える範囲での目視調査となりますから、買主様にとっては、二の足を踏んでしまうことが多いですね。
私も、16年の経験から出来る限り気をつけて見てアドバイスをするようにはしています。
木造一戸建ての場合は、20年30年となると、多少なりとも建物に傾きが生じることがあります。
また、建物自体は傾いていなくても、床材の下地が劣化してフローリングが歪んで歩行に違和感を感じることがあります。
中古物件の市場は常に動いています。
築年数により程度の差があるものの、中古物件とは、経年劣化による不具合があります。
どうしても、キズ・汚れ・設備や金物などの性能低下やガタツキがあるものです。
新築物件では無いのだから仕方がない部分ですが、買主にとっては、単純に「仕方がない。」と割り切れるものではありません。
仕方がないのですが、少しでもその部分を理解し納得したいと思うものです。
最初の内見やお引渡し前のチェックでも分からなかったことが、実際に住んでみると見えてくる部分があります。
通常の経年劣化の範囲では、ひとつひとつ売主様へ修補請求することは出来ません。
それが、一つ二つと重なると、頭では仕方がないことだと理解しても、感情としては『残念感』が生まれてしまうものです。
だからこそ、買主側であっても売主側であっても、仲介としてお手伝いする以上、少しでも安心・納得していただける様に確認しご説明することが大切となります。
物件を内見して「気に入った!」となると、そこからご契約までは、1週間から10日程で行われるのが通常です。
慌ただしくなるのですが、その中で最大限動いていきます。
実は、先日、自分の車を購入しました。
希望車種での新車は到底予算オーバーなので中古車です。
おかしいと言われるかもしれませんが、自宅マンションを買う時よりも、真剣でドキドキしてしまいました!
このお話は、改めてブログに書きますね。
弊社は、新築一戸建て分譲がメインではありますが、仲介でのお手伝いも行っています。
仲介は、仲介専門会社の方が良いという事はありません。
不動産への知識と、どこまでお客様のために動けるか!
お住いの購入、売却などをご検討でしたら、まずは、お気軽にご相談ください。
でも、私としては、お客様にも積極的に動いていただくことを望みます。
図面だけを見て、簡単に判断することはお勧めしません。
今までも、幾度となくブログでお伝えはしてきましたが、前述の中古車購入で、改めて実感しました!