パナソニック洗面台水栓金具を交換
(2023年8月14日時点の情報です。ご覧いただいた時点で販売状況や法規制の内容等が変更となっている場合がございます。詳細は、その都度ご確認をお願いいたします。)
こんにちは、藤島住宅の大目(おおめ)です。
先日、自宅の洗面台から水漏れがあり、急遽水栓金具を自分で交換しましたので、簡単にご紹介します。
築20年のマンションですが、初めての交換です。今までよく持ってくれたほうかと思います。今年初めからお湯の出が悪かったのでなんとなく怪しかったのですが、さすがに替え時となりました。
娘が洗面を使っている時に洗面台と床の隙間から水が染み出ているのを発見しました。
すぐに洗面台下部の収納を開けて確認したところ、シャワーホース部分から水が漏れてしまった場合の水受けタンクから溢れていました。
写真は、いったん水を捨てた後に、洗面台の水を出すと少しずつ水がホースから逆流し1日で溜まったところです。
このタンクの中にシャワーホースの伸びる部分が入っていて、水がホースをつたって溜まるしくみです。
水受けタンクの水は、排水ホースを下に寝かせば自然と排水されます。
そして、自宅はマンションなので、下の階への影響が心配になりました。
洗面台下部の収納の底面を開けると点検口になっており、給排水管接続部分がありコンクリートスラブも確認できるのですが、上からの水が伝わってほんの少し濡れている程度だったので一安心でした。
一戸建てなら自分の家の床下に漏れるだけですが、マンションの場合は階下への影響があるので焦ってしまいます。
以前、空室となったマンション売却の依頼を受けていた時に、定期的に掃除をするために玄関ドアを開けた時に、目の前のキッチンの床が池のように水が溜まっていたことがあったので、今回も一瞬その時の映像が浮かんでしまいました。
排水部分には問題はなく大事にはなっていないことが確認でき、水受けタンクへも少しずつしか水は溜まりませんので、一旦タンクを戻します。
この通り、金具の取り付け部分が斜めになっている特殊なタイプのため、直ぐにホームセンターでは売っておらず取り寄せとなるので、ネットショップで購入。前々からなんとなく交換が必要かと思っていたので、ネットでの商品は確認済みでした。
商品の型番を調べるには、今回はパナソニック製(本体には”松下電工”と記載されていましたが!)なので、『パナソニックサポート』https://panasonic.jp/support/⇒『住宅設備』⇒『洗面ドレッシング』⇒『消耗品・部品(水洗金具・消耗品(部品)検索)』⇒『水栓タイプで検索』⇒『取付穴1つ水栓』と進んでいくと、上記写真とともに型番が書かれています。
分からない場合は、メーカーへ直接確認することをお勧めします。
型番が分かったら、メーカーと型番で検索するとネットショップのページが出てくるので、商品の内容を確認して購入となります。
ちなみに、メーカーの型番とネットショップでの型番が微妙に違う場合がありますので、寸法や取り付け金具の種類など確認する必要があります。
私の場合も、止水栓の上にワンタッチ取り付け用のアタッチメントが付けられていたので、水栓金具からのホースについている取付け部分の金具もワンタッチ用になっています。
しかし、ネットショップで売られている物は、何店舗か確認しましたが、すべて「ワンタッチ取り付けには対応していません。」との記載がありました。
ネットショップのレビューでも同じ状況の方が居て、「ホームセンターで変換用金具を購入して付けられた。」と記載があったので、私もホームセンターに行ってみましたが該当するものがありませんでした。どうしよう・・・と思いましたが、よくよく考えたら、ワンタッチ用アタッチメント部分を外してしまえば、ねじもオスとメスで合うはずということで、ホームセンターの店員さんにねじのサイズを聞いたら規格品なので同じサイズのねじになっているはずとのこと。
ってことで、自宅に戻り作業開始!
既設のホースは、「はがさないで!」と書いてあるシールを剥がしピンを抜いた後に上部写真の一番上のねじをペンチやプライヤーで緩めて引き抜くだけです。次に、ワンタッチアタッチメントを外すのでづがちゅいが必要です。ワンタッチアタッチメントを外そうとして、モンキーやスパナを使ってこの部分だけを回すと、その下の止水栓金具部分も一緒に回ってしまう可能性があります。そうなると、水道メーター部分で水を止めておかないと一気に水が出てきてしまいます。というか、基本的には、念のため作業前に大元で水を止めておくことをお勧めします。(私は、この時思い及ばずそのままやってしまいましたが。。。)
ということで、モンキーやスパナを2個用意して止水栓金具とワンタッチアタッチメント部分に当てて、止水栓が一緒に回ってしまわないように固定しながらワンタッチ用アタッチメントを回して外す必要があります。
ちなみに、以前、キッチンの水栓やウォシュレット便座なども自分で交換しているので、今回も最初から業者に依頼することは考えていませんでした。
見積もりを取っているわけではありませんが、商品自体にも価格がプラスされて、出張費用から工事費用などで2万円くらい掛かるかと思い、迷わず自分で交換!
特殊な形状なので他の物を代用することもできず、水栓金具も高めになり23,000円ほどでした。
給湯器を交換した時も規格の物が入らず特注品となり費用が割高になったのですが、マンションの場合は意外とよくあることなので注意が必要です。
さて、水栓ホースの取外しができれば、その後の作業自体はそれほど難しくはありません。
他のメーカーや違う種類の金具の場合は違うかもしれませんが、今回の場合は、水栓金具の裏側から六角ナットを緩めてパッキン・座金を取り外します。シャワーホース部分も輪っかになるようにねじで留まっているので、それを外し一本の状態にしておきます。後は、上から水栓本体を引っ張れば止水栓から上の部分を取り出せます。
金具の裏のナットを外す時に、洗面台下の収納部分に体を入れて見上げるようにして作業するので、ちょっと腹筋が必要です!
新しい金具の取り付けは、外すのと逆の手順となります。新しい金具から六角ナットを外し、取付穴からホースの先から落とし入れます。本体の向きを合わせてから、再度下の収納部分ににもぐり新しいパッキン、座金を取り付けてから六角ナットを締め付けます。この時に、ナットに力が加わると金具本体が多少動いて向きが変わってしまう場合があるので、他の誰かに抑えていてもらうか、ナットを手で絞めつけたところで、水栓本体の向きを確認し微調整します。それから、工具を使って動かないように締め付けます。
給水ホースは、前述の外す時の注意と同じく、パッキンを入れてモンキーなどで締め付けます。この時に、最後固くなってきた時にホース自体も一緒に回ってしまいホースが捻じれた状態になってしまうので、完全に締め付ける前に逆にホースを少し捻じっておくとちょうど良いところで留まってくれます。
水漏れが怖いからと言って、ガンガンに締め付ける必要はありません。取扱説明書には、締め付けトルクが記載されていますが、自分ではわからないのでこの辺は感になってしまいます。
それから、既設の物を外す前に、いろいろと写真を撮っておくことをお勧めします。分かっているようで、いざ取り付けるときに、「どうなってたっけ?」という場合があるものです。
今回使った工具は、モンキー2本とマイナスドライバー、プライヤーでした。元々モンキーを2本持っていたのですが、1本は小さく使えなかったので、止水栓部分のサイズに合うモンキーも購入しました。サイズさえ合えば安いもので良いかと思います。
水栓金具の水栓金具交換作業自体はそれほど難しくはないのですが、YouTubeでいろんな動画がありますので、いくつか見て作業の全体像を把握しておくとスムーズかと思います。
私の場合は、DIYなどが好きということもあり自分で交換しましたが、皆さんにもご自身で交換することをお勧めしているわけではありません。もし、ご興味のある方に少しでも参考になればと思い簡単な手順をお伝えしました。