(2021年12月5日時点でのブログ記事の情報です。ご覧いただいた時点で販売状況や法規制の内容等が変更となっている場合がございます。詳細は、その都度ご確認をお願いいたします。)
こんにちは、藤島住宅の大目(おおめ)です。
私の自宅はマンションでキッチンにディスポーザーが付いています。生ごみをそのまま砕いて流せるので便利ではあります。最近の新築マンションでは、標準仕様となっていることが多いのではないでしょうか。
ただし、何でもそうですが、便利なものはいつかは故障し、そのための修理・交換費用が発生します。それは突然に、また、結構な費用が掛かることが多いかもしれません。
我が家のディスポーザーも、2週間ほど前から明らかに音が変わり怪しいなと思ってはいましたが、先日、とうとう動かなくなりました。
新築時からなので約18年間動いてくれました。これは、かなりの長寿かも。メーカーなどは、およそ7~8年くらいでの交換を進めています。長くても10年くらいの様です。
交換業者は、元々設置されていたディスポーザーのメーカーでメンテナンスも行っている会社へ依頼しましたが、同じマンションで、既に2回交換されている方も居るとおっしゃっていました。
家の奥さんは、出来る限り生ごみを普通ゴミとして捨てていたので、他のご家庭よりもディスポーザーの使用頻度が少なく機械への負荷が抑えられていたので長持ちしたのかなと思っています。ママ友の話でも、堅いものなどディスポーザーに入れてはいけない物以外は、何でも入れてしまう方も居るみたいです。折角ディスポーザーが付いているのだから、これが普通かもしれませんね。
だた、流石に18年となると経年劣化で、モーターの中に少しずつ水が入り込んで漏電状態になっていたようです。シンク下のディスポーザー本体に安全スイッチが付いており大事には至りませんでした。
時には、配管やモーターとのつなぎ目が腐食し、破裂したように生ごみが飛び散ってしまう事もある様です。私は、そんな事になるリスクを知らなかったので、少しでも長くと思い使い続けていましたが、業者の方にも「そうなってもおかしくなかった。」と言われてほっとしました。
今回の交換費用は、約9万円。ディスポーザーの機種にもよりますが、だいたい10万円前後の様です。年末近くになっての出費は痛いですね・・・
さて、冒頭の通り、マンションではディスポーザーは当たり前になりつつありますが、一戸建てでの設置はまだハードルが高いです。
自治体によりますが、ほとんどの自治体で事前の申請・確認が必要となっており、且つ、ディスポーザー排水処理システムの設置が必要とされている自治体が多いですね。
ディスポーザーで生ごみを粉砕して流すのですが、どうしても固形物が残ってしまいます。そのまま本下水に流してしまうと、下水道処理の負担が大きくなり悪臭の原因となってしまうため、生ごみの固形部分を集めて処理した後の水のみを下水に流すことが必要となります。
この、生ごみを集めて処理する部分の事を「排水処理システム」と言います。
マンションでは、キッチンからの排水は独立しており、地下に浄化槽を設置してバクテリア分解しています。以前、浄化槽のブロアーが壊れて交換していました。こんなところでも、マンションの維持費は掛かってしまいます。
マンションによっては、この浄化槽からの悪臭でマンホールの蓋をビニールテープで留めているマンションもあるそうです。世帯数に対して浄化槽の容量が小さいのか?塩素系の漂白剤などバクテリア分解に悪影響の出る使い方をする住民の方が多い場合など臭いの原因になってしまうかもしれませんね。
一戸建てでも、本下水が整備されていないエリアは合併浄化槽を設置します。これも、バクテリア分解してから側溝などに流すので、最初は、浄化槽を利用している一戸建てなら、そのままディスポーザーを付けられるのでは?と思いましたが、通常の合併浄化槽では、ディスポーザーの生ごみも流すと、バクテリア分解の能力をオーバーしてしまい、排水の悪臭につながってしまうようです。
ですので、キッチンからの排水が合併浄化槽に入る前に生ごみを集める装置の設置が必要となります。地中に埋めるので工事費用も掛かります。しかも、固形物が溜まりますので、定期的に取り除く必要があり、だったら、最初から生ごみは別にした方が早いってことになってしまいます。
また、合併浄化槽の”合併”の意味は、汚水と雑排水を一緒にするという意味です。ディスポーザーに対応した合併浄化槽もある様なのですが、設置費用も高くなるでしょうし、定期的にメンテナンス業者に依頼して沈殿物を汲み取りしなくてはなりません。生ごみを流すとなると、沈殿物の量も多くなりますし汚水と一緒になるので固形物は、汚泥再生処理センターでの処理が必要となり、自治体ごとの受け入れ可否などの確認が必要です。
この様に、バクテリア分解により生ごみを処理することを「生物処理タイプ」と言います。
一戸建てで生物処理タイプでのディスポーザー設置は、上記の通り現実的ではないので、「機械処理タイプ」という選択肢があります。
これは、上の右側のイラストの様に、シンク下に設置して、ディスポーザーで砕いた生ごみを集めて水分のみ排水します。集めた生ごみを装置の中で乾燥させてから普通のゴミとして捨てることになります。
乾燥させるので、電気代や機械の音が気になるといった書き込みもネットにありました。
私は、ディスポーザー付きマンションを選んで購入した訳ではないので、特別の拘りはありません。一戸建ての場合に、ここまでして付けるのか?!とは思ってしまいます。結局これも、何年後には必ず故障や経年劣化で修理又は交換費用が掛かります。
今回は、急に壊れてしまって急いで交換してしまいましたが、今になって、我が家の場合はディスポーザーを撤去して、普通の排水トラップに交換しても良かったかもしれません。。。
他の方法として、ディスポーザーではなく、「生ごみ処理機」を置くという方法もありますね。
キッチン背面の空きスペースに置くだけで、こちらも乾燥式とバクテリア分解式がある様です。大きさや機能から価格もまちまちの様です。
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私自身で使ったことが無いので何とも言えないのですが、一戸建てにおいて生ごみの処理対策としては、この様な据え置きタイプが良さそうには思えます。
有機肥料としても使えると書いてあるので、お庭などで家庭菜園などをされる方にも便利かもしれません。
お住まいの事で気になることがありましたら、遠慮なくご相談ください。