床暖房って、良いの?メリット・デメリット
『床暖房のメリット、デメリット』は?
こんにちは、藤島住宅の大目(おおめ)です。
【グランドファミリア大宮】では、温水式床暖房が標準仕様となっており、みなさんに喜んでいただいているようです。
今までも、タイミングと予算が合えば、オプションで床暖房を入れる方もいらっしゃいました。
中には、床暖房が絶対条件で、具体的なご検討に至らなかった方もいます。
そんな、住宅設備としては人気の『床暖房』ですが、
逆に、「別に、無くても良いかな。」という声も聞きます。
以前、「食洗機」についてもブログに書いたことがありますが、「食洗機」と同じで、「床暖房」も人気オプション設備の上位に入ると同時に、「いらなかったオプション」のランキングも上位にも入ります。。。
私自身、床暖房での生活をしたことが無いので、実感としてはよくわからないのですが、ほんわか気持ちの良い暖かさなのかなとは思います。
我が家では、今年から炬燵を利用しています。
昨年までは、エアコンのみの暖房でした。
しかし、エアコンだけでは、どうしても椅子に座っている時は足元がヒンヤリするし、ラグの上に横になても、冷たい空気がスーッと流れてくるので毛布を掛けながら横になっていました。
暖かい空気は、どうしても部屋の上部にたまり下には冷たい空気が集まります。
しかも、『コールドドラフト』といって、窓で冷やされた空気が下降流となって流れてくるのです。
今までは、炬燵を出すと、私や子供たちがうたた寝するし、リビングが狭くなってしまうからと奥さんが嫌がっていました。
でも、実際、奥さんが一番リビングでうたた寝するので、寒さに耐えきれず炬燵にしました。
そして、炬燵で一番寝ているのも、やはり奥さんです!
天国なのは、確かですが!
さて、床暖房に話を戻すと、、、我が家にも床暖房が付いていれば、足元の冷えは無いでしょうね。
冷え性の体にとっては、足元から温まる床暖房は理想的とも思えます。
床暖房の主なメリットは、
◆優しく温めてくれる!
・輻射熱で足元から温めるので、室温以上に体全体を温めてくれる。
・床からの直に伝わる熱伝導で、体感温度が高まる。
・床から暖かい空気が上昇し、部屋全体の空気が循環して温まる。
◆空気が綺麗!
・風を出さないので、ホコリを舞い上げることが無い。
・燃焼がないので、空気を汚さない。ファンヒーターやストーブは、CO₂を発生し、着火時や消火時の臭いもあります。
◆暖房器具の置き場所に困らない!
・広ーいリビングなら問題ないでしょうが、ファンヒーターやストーブなどは近くに物を置けないので、家具の配置に影響が出る場合も・・・
(我が家では、以前、奥さんのバランスボールが知らないうちにファンヒーターの前に転がっていて、突然「プシューッ」という音とともに穴が開きました!私のミスですが・・・)
◆結露を抑える!
・床暖房の運転では水蒸気を出さないので、結露の発生につながることはありません。エアコンの場合は大丈夫なのですが、ガスや石油ファンヒーターなどは、燃焼時に水蒸気を発生させるので、結露の原因となる場合があります。
以前、ガスファンヒーターを主暖房器具として使われている方から、「結露がすごい。」とお問い合わせがありました。藤島住宅の建物は、高気密高断熱の住宅ではありませんが、断熱材や窓のサッシもグレードアップしており、外周の開口部以外には構造用合板を張っているので、以前と比較して気密性や断熱性がかなり向上しています。ですので、換気を小まめに行わないと、LDKは人も集まるので、意外と過加湿になっています。
さらに、インフルエンザ対策で加湿器を使う場合、気を付けないと窓の結露や室内でのカビ発生の原因となります。
・床暖房により室温が上がることで、相対的湿度は下がるかもしれませんが、温風などでの乾燥とは違いますし、LDKは、キッチンからの湿気や人が集まることでも湿度は上がるので、個々の体調・体質にもよりますが、私個人的には、日常的には加湿器は必要ないのではと思っています。
◆音がしない!
・エアコンやファンヒーターの様に音がうるさくない。
ついつい、テレビの音量も上げてしまいます。。。
◆一定の暖かさをキープしてくれる。
・エアコンなどは、温まりすぎて止めると、今度は寒くて・・・
床暖房の主なデメリットは?
◆やはり、費用!!
・《初期費用》設置する面積や床暖房の種類(機能)等により価格は変わりますが、リビングダイニングに2面(約10帖分)で施工すると、およそ50万~80万円前後は必要になります。
床暖房には、大きく分けて電気式と温水式があります。それぞれ、いくつかに種類は分かれるので、ここでは詳細は省きますが、温水式の方が初期コストは高くなります。
・《月々光熱費》は、温水式か電気式かなどの床暖房の種類や、温水式の中でも熱源をガス利用なのか、オール電化でエコキュートなのかなどによっても変わります。また、普通の建売住宅なのか、高気密高断熱の住宅なのかなど、住宅の性能によっても大きく変わってしまうので、一概にどのくらい高いとは言えませんが、一般的には、どうしても床暖房では光熱費は高くなってしまいます。
最近のエアコンなどは、かなり省エネタイプになりましたが、床暖房も、省エネへ向かってはいるようです。
・《維持費》やはり、機械ですので維持管理にも費用が掛かります。温水式床暖房のパネルは、比較的耐用年数が長く10年とかで壊れることは無い様です。
しかし、温水式床暖房の場合は、不凍液の交換が必要となります。
「温水式」と言われるので、お湯を沸かしてパイプを通すとイメージしてしまいますが、普通の水では冬の寒い時に凍結する恐れがあるので、凍結しないように不凍液を温めて流します。
この不凍液が永久物ではなく、定期的に補充したり、交換が必要の様です。
【グランドファミリア大宮】では、ノーリツ製の床暖房を採用していますが、ノーリツに確認したところ、基本的には3年ごとに交換するのが理想とは言っていました。
また、弊社で採用しているタイプは、不凍液が減ってきた場合は、熱源機から温水を自動的に補充する機能がついています。
そして、不凍液を温める熱源機も永久ではありません。
給湯器とだいたい同じくらいですが、10年前後を目途に交換が必要となります。
これも、機種によって金額は変わりますので、一概にいくらとは言えませんが、弊社で採用しているタイプは、約10万円くらいになります。
それから、デメリットではありませんが、本当に床暖房だけで部屋(主にLDK)全体が温まるのか?
マンションで囲まれた住戸(北向きの角住戸は、マンションでも結構寒いです。)や、戸建では高気密高断熱の住宅なら、床暖房のみで部屋全体が温まるかもしれませんが、普通の木造住宅ではエアコンなどとの併用が必要かもしれません。
床暖房があるお住いで、床暖房を利用しているか?というアンケートで、次のようなデータがあります。
こちらは、三菱地所が2年前に行ったアンケートです。
築10年までは、約2割前後の方が床暖房を利用していませんが、これを高いとみるか?低いとみるか?
他のサイトでは、「2割も使っていない→やはり、床暖房は必要ない?!」的な書き方の記事もありますが、そもそも、回答者の方は、全員が自ら望んで床暖房をつけたわけではないでしょうから、この位の割合で利用しない方が居ても不思議では無いと私は思うのですが。
ちなみに、売却依頼を受けてまもなく販売となる中古マンションの売主様は、陽当りが良く暖かいので床暖房は使っていないとおっしゃていました。
それよりも、築21年以上になった時に、一気に6割以上の方が利用しなくなっています。
ここは、維持メンテナンスの費用が負担になってしまったのかなと想像しますが、「なぜ使わないのか?」の質問項目が無いので、なんともはっきりとは言えないところです。
まとめ
こんな感じに書いてくると、床暖房を否定しているように思われていまうかもしれませんが、そんなことはありませんので!
もう一度、メリットを読んでみてください。
奥さんの実家では、床暖房をいつも使っていますし(築20年くらい?)、ウチの奥さんも、「出来れば欲しい!」と言っています。
注文住宅の方は、ご予算に直結するので費用対効果でのご検討が大切かと思いますが、分譲住宅では、やっぱ、メリットです!
営業トークではありません!
無いより有った方が良いという事で・・・ここは、素直に喜びましょう!!
と、良くありがちな、どっちつかずの曖昧な結論で締めくくるのもつまらないので、、、
私が家を建てるとしたら、床暖房はつけないでしょう!
その前に、断熱性に費用を注入します。
それから、ものすごーく予算があったら、床暖房をつけるかな?
もちろん、私の限りなく個人的な意見ですが・・・
こんなこと書いたら、会社から怒られるかな?
後で、削除されていたら、そういうことです!!
書ききれない部分もありますので、ご質問等ありましたら、どしどしお問い合わせください。