アルミサイディング外壁リフォーム工事は良いのか?



 

(2020年7月28日時点の情報です。)

こんにちは、藤島住宅の大目(おおめ)です。

偶然かもしれませんが、藤島住宅の分譲をご契約いただき、私が担当させていただいた2組の方から、約1週間の間に、【アルミサイディング外壁リフォーム】についてのご相談の電話がありました。

「アルミサイディング外壁リフォームの業者が訪問販売で自宅に来たが、やった方が良いのか?話を聞くとメリットはありそうなのですが・・・」

 

最初の方からご相談を受けた時には、私も詳細な知識はありませんでした。

金属外壁材として”ガルバリウム鋼板”については知っていましたが、藤島住宅の分譲に使用したことも無いので、実感としてのメリット・デメリットなどは分かりませんでした。

 

今回のご相談の様に、既存の外壁の外側に新しく外壁材を貼るという、金属サイディングによるカバー工法というのも存在は知っていましたが、実際に見たことも無く、お客様からの体験談を伺ったことがないので、具体的な知識はありませんでした。

 

そこで、ご相談いただいた方から、リフォーム会社名や話した内容を聞いた上で、取り合えず、私もネットで調べてみました。

敢えて、リフォーム会社名は書きませんが、2件のご相談は、偶然なのか?!同じ会社でした。

金属外壁のカバー工法ですが、ガルバリウム鋼板ではなく『アルミサイディング』での施工です。

ホームページを拝見すると、怪しい雰囲気もなく(悪徳会社だとしても、そんなHPえを作るはずもないのですが!)、会社も結構大きな会社です。

アルミサイディングのカバー工法も、確かにメリットはありそうだな。。。と思ってしまいます。

 

この時点で、リフォームの金額は聞かされていません。

今度、見積もりを持って自宅に来るという事で、商品の知識と共に、どの様に対応したらよいのか(断るのが苦手なので...)のご相談でした。

 

自宅に来た営業マンは、「築浅の時に行うほどメリットがあり、耐久年数は30年」と話しているとのこと。

比較材料として、通常は、13~15年を目処に外壁や屋根などを塗装します。建物の大きさや立地条件、塗料のランクによっても大きく変わるので一概には言えないのですが、木造2階建てをフル(外壁・屋根・破風・軒裏・雨どい・シャッターボックス・ベランダ防水)で、およそ150万円前後とお伝えしました。

 

また、「断熱性能が上がる」とも言っているとのことでした。

これも、リフォーム会社のホームページや金属サイディングについてのサイトを見ると、アルミ材に断熱材も付いているので、既存の家の外側にさらに断熱施工することになるので断熱性能が良くなるといった内容でした。

 

まぁ、確かに理屈ではそうかもしれません。出来るかわからないけど厳密に計測すれば多少なりとも違いはあるのかもしれません。

ただ、藤島住宅の分譲は、そもそも高気密高断熱住宅ではないし、このカバー工法も特別気密性を重視しているとは記載がありません。

むしろ、空気層を作って換気を良くしている。という事は、新しく施工した外壁の内側(既存の外壁の外側)に、湿気が入ったり結露が発生する可能性があるという事なのか??

 

住宅の熱の損失は、『窓』が一番です。

藤島住宅の建物で、仮に、「寒いから暖かくなるリフォームをしたい。」となったら、2重サッシするのがコスト面からも良いのではと思います。

もちろん、様々なリフォームの内容についてすべてを把握しているわけではないので、私の個人的な見解ではあります。

ちなみに、私だったら、2重サッシの他に、自分で床下にもぐって断熱材と大引き(床の柱)とのつなぎ目に気密テープを貼って、更に、新しくスタイロフォームを貼り付けてみるかもしれません!

壁を剥がしてまでは、流石に大掛かりになってしまいますからね。

マンション住まいの私にとっては、妄想に近いことを言っているのかもしれませんが!!

 

さて、話を戻しますが、カバー工法は既存のサイディング外壁に釘などを打っての施工です。

弊社の外壁は、標準では釘打ち施工となります。そして、これも諸々の条件によって差は出ますが、15年前後で釘を打った所からクラックが入ったりすることがあります。

これは施工不良ではなく、サイディング材の耐久性など仕方がない部分でもありますが、15年前後に塗装することでクラックの進行を抑えて雨漏り対策にもなります。

なので、既存の外壁に釘を打ってカバー工法を行った場合、新しい金属サイディングは30年持ちますと言っても、その下地となっている既存の外壁は大丈夫なのか?と思ってしまいます。

 

新しい外壁に覆われるので紫外線があたることも無くなり、既存外壁の劣化が抑えられるという事の様なのですが、ここは、私ももう少し勉強してみます。

カバー工法自体は、既に極一般的に行われているリフォームの一つですから、大丈夫なんだろうとは思うのですが。。。

 

ネット上の内容がすべて正しいとは限りませんが、いくつかのサイトをチェックして、ある程度平均的なというか、共通しているメリット・デメリットを、ご相談いただいた方にお伝えしました。

中には、施工不良で雨漏りが発生したといったコメントや、最初に高い見積金額を提示しておりて、ご自宅の写真を施工例など広告に使用させていただければ大きく値引きしますといった常套句での営業があるなどの記載があったので、その辺をお伝えしました。

 

そして、リフォーム会社担当者との面談の後、結果をお伺いしました。結論としては、お断りしたそうですが、その金額にびっくりです。

なんと、600万円!

耐久年数30年に対して600万円・・・年間20万円。

先ほど書いた通り、通常の塗装で150万円です。仮に、10年に一度行って3回行ったとしても450万円です。

一つ、金属サイディングのメリットとして、外壁の柄や色が豊富にあるので、お好みに合わせておしゃれに、また、思い切って違う雰囲気にすることもできます。高級感も生まれるかと思います。

新築時の窯業系サイディングは、いろんな柄があり微妙なグラデーションがかかっていたりしますが、塗装すると、べた塗りとなってしまいますので、微妙な色の濃淡は無くなります。

1階と2階を違う色といった形で塗り分けしたり、または、今の外壁の色柄を気に入っている場合は、クリアー(透明)での塗装も可能ですが、当然、新しくいろんな色柄で選べた方が良いとは思います。

 

新築購入時にある程度現金を使っていて、そして、住宅ローンがまだ残っている方がほとんどです。その段階で、600万円は、決して安くはないので、リフォームローンを利用することになります。

やはり、資金計画とのご相談が重要です。

 

ちなみに、「広告に使わせていただければお安くします!」て言っていたそうです!

その金額は教えてくれなかったそうですが。

 

こんな事があってから1週間ほどで、他の方から「○○でいうリフォーム業者さんが来たんだけど・・・」とのご相談があったのです。

その方も、「話を聞くと良さそうなんだけど結構な金額なので判断できなくて。。。」

「600万円ですよね。」

「そうです。」

「広告に使えることで安くするって言いていましたか?」

「500万円前半だそうです。」

 

いくつかのサイトでは、もっと安く出来そうな内容もありますが、施工内容の詳細は分かりません。

正直なところ、この金額が高いか安いかは断言できません。

アルミサイディングは、ガルバリウム鋼板よりもコストは高くなるとも書いてあります。

仮に、他のリフォーム会社で300万円と言ったとしても、施工の品質にそれだけの差があるのかもしれません。

藤島住宅も安さを求めての家づくりはしていませんので、金額だけで見たら、弊社より安い建売分譲はたくさんあります。

でも、細かい部分での品質や会社としての資質や安心感など、トータルでその金額の差はあると自負しています。

 

住宅業界でも数百万円単位での値引きは普通になりますからね。

なお、藤島住宅では、新規販売や完成前の段階での値引きやサービスは一切ありません!

 

 

今回、ご相談を受けた外壁リフォーム会社を批判するつもりで書いている訳ではありません。

その様なお話を受けて迷われている方がいらっしゃったら、まずは、ご相談ください。

先にお伝えした通り、私はカバー工法について実体験や信頼できる方からのレクチャーを受けたことも無いのですが、一般の方よりは多少は住宅についての知識はあります。

今後、機会を見つけて勉強しようと思いますので、少しでも皆さんに還元できればと思っています。

 

こちらは、私が参考にさせていただいたサイトです。

ご相談された外壁リフォーム会社ではありませんので、くれぐれも誤解の無いように!

●昭和アルミ株式会社

 https://www.showaalumi-blog.jp/

●日本金属サイディング工業会

 http://www.jmsia.jp/siding/

 

もし、同じような方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

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